「西園寺公と政局 全八巻・別巻一冊」原田熊雄 述最後の元老となった西園寺公望は昭和初期に諸般を鑑みて最適な首相を天皇に上奏するキングメーカーとして絶大な影響力を持っていました。その邸宅であった静岡・興津の坐漁荘には、当時の日本政界の中枢人物による坐漁荘詣でが頻繁に行われました。変遷する昭和初期の政局の動きが手に取るように解る昭和戦前史の貴重な資料です。著者は西園寺公爵の秘書、原田熊雄男爵。昭和初期にすでに魔だったという強烈な西園寺公の信奉者です。西園寺公がいかに米英との協調を大事にし、増大する軍部の力に抵抗しようと努力したかがわかります。1982年刊行・39年前のものですが、写真の通り状態は経年の割には良いと思います。厚紙ケース及び本には薄紙のカバーが付いていた為、本は少し黄ばみが有るほかは破れなども無く綺麗な状態です。外箱や内箱にはヤケやシミがありますが、痛みは経年の割には少ないと思います。#原田熊雄 #本 #社会／社会・福祉